タイ移住の話① 準備編

タイ生活

はじめに

2021年7月より、タイへ移住目的で渡航しました。
ビザは5年間有効なタイランドエリートビザを取得しました。

家族構成は私、妻、子の3人です。
住むところは子供の幼稚園を探しながら、タイに来てから決めようという行き当たりばったりな感じでスタートしています。

タイ語力ゼロ、英語力少々(英会話少々、読み書きそこそこ、Google先生頼み)な私が暮らしていくさまを紹介できたらと思います。

なぜ移住しようと思ったか

海外移住を思い立ったのは2019年頃。

娘が2歳になって保育園や今後の進路を考えるにあたり、よくある考えですがグローバルな環境で子育てがしたいとの思いがありました。
子供のうちに英語や多民族環境にふれてグローバルな視野をもってもらいたいのと、大きくなって進路や職業を自由に選んでもらいたいというのが希望です。

また、個人的にも成長中の国を体感したかったり、仕事のバリエーションを広げたいと考えています。

ちょうど出社が必要な仕事が一段落ついて、フルリモートでの業務が可能になったのも良い機会でした。

タイを選んだ理由

移住しようと決めたとき、移住先の条件はいくつか有りました。

  1. 多民族、多人種
  2. 英語がメイン
  3. 欧米人メインでない(アジア人差別が無い)
  4. コロナ禍でも(ワクチンを打たなくても)行ける

3つめは偏見かもしれませんが、コロナ禍で外を歩いているアジア人がリンチされるニュースや、ニュージーランド移住した知り合いの話を聞くと同じアジア人が多い地域が良いなと感じます。

ワクチンについては、まだ副作用とかの検証も不十分なので、「日本人」にリスクの少ないものができるまでは打ちたくないと考えています。
(過去にインフルエンザワクチンを打つと必ずインフルエンザにかかってきたので、副作用への恐怖心が半端ない)

↑の条件を満たす国の中で最初に候補に上げていたのがマレーシア。
マレーシアはMM2Hビザが強力でした。
ビザ取得で10年は住めるし延長も可能。取得条件もマレーシアの銀行に資産を預けておくだけで良いため移住しやすいのがメリットです。
他にもタイやベトナムも候補にあがりましたが、公用語がタイ語、ベトナム語で我々の読み書きが怪しいため、候補からは外していました。

が、、、
コロナ禍になるとMM2Hビザの取得(新規申請)ができなくなりました。
代替案として「ラブアン法人」を作ってビザ取得という案もありましたが、こちらはビザ取得まではすんなり通っても、実際の入国までには3~4ヶ月はかかるかもとの話でした。
(エージェントに最近の動向を質問したところ、ラブアン法人設立まで1ヶ月、その後のビザ取得まで1ヶ月半、そこから入国許可が降りるまで2~3ヶ月との回答でした)

売りに出していた自宅マンションが早く売れたのもあり、早めの渡航がしたかったため探した国がタイでした。
私は行ったことが無かったのですが、妻が昔観光で行って素敵な国だったという助言もあり決定。

ビザはタイランドエリートビザにしたので取得費用など予定外の出費がありましたが、結果的に満足行く結果になりました。

渡航の準備

タイ入国に必要なもの

入国に際して必要なものがいくつかあります。
下記のものを出国までに用意しておくことが必要です。
特に、ビザ申請やCOEは時間がかかるので余裕を持ってやるのが良いです。
ASQホテルの予約や保険もビザ/COE登録の際に必要になります。

  • パスポート
  • 有効なビザ
  • COE(Certificate of Entry。入国許可証)
  • 出国72時間以内のPCR検査、英語での陰性証明書
  • 100万米ドル以上のコロナ保険
  • 入国/出国便のフライトチケット
  • 14日間の隔離ホテルの予約(Alternative State Quarantine。ASQ)
  • ASQ開けの滞在先ホテル/コンドミニアムの手配
  • T.8 Form(タイ王国健康質問書)

その他

  • 機内で渡される出入国カード(EDカード)参考
    ※出国カードは、ASQホテルなどでカード番号が必要になりますので、移住目的でも大事に取っておいたほうが良いです。

また、出入国の際に下記書類はすぐ出せるよう、一人ずつファイルでまとめて持ち歩いていました。

  • パスポート
  • COE(印刷したもの)
  • PCR検査の陰性証明書
  • コロナ保険の証書
  • フライトチケット
  • ASQホテルの予約
  • T.8 Form

タイランドエリートビザについて

今回、私達はタイランドエリートの5年間ビザ(エリートファミリーエクスカージョン)を取得しました。

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タイに支社のある会社の駐在員や、子供が就学していればそれ用の長期滞在ビザがあるのですが、
私はフリーランスですし、子供は未就学児(幼稚園を渡航後に見学して選ぶ予定だった)のためタイランドエリートビザを取得することにしました。

申請にあたっては下記の流れで行います。
ほぼ英語書類ですが、サポートを受けながら作成します。

  1. HPからお問い合わせ
  2. 必要書類に記載して送付
    サインがあるため手書きが必要ですが、PDFにスキャンしてメール送付で対応できます。
  3. 承認が降りたら入会金を支払い
  4. 入会完了
  5. ビザの申し込み→受け取り

申込みからビザ発行まで1ヶ月~1ヶ月半かかります。
余裕を持って対応が必要となります。

今回の行程では出国までにタイランドエリートビザ取得が間に合わなかったため、
日本で申請 → タイでビザ取得のスケジュールで動きました。
(申請は通っていますが、8/10発行予定のため執筆時はまだ受け取っていません)

そのため、入国時は観光ビザで入り、申請が通った後に在タイ日本大使館でビザを受け取る予定にしています。
タイは日本人ならノービザでも入れますが、エリートビザ取得までの日数に不安があったので、観光ビザを取得しました。(次節参照)

余談ですが、タイはコロナ禍でもノービザで入国できます。
観光目的なら30日滞在可能なので、かなり入りやすい国だと言えます。
(プーケットなどの一部を除いて2週間の隔離は必要)

観光ビザの申請

滞在日数の関係で、ノービザではなく、60日滞在可能(最長90日まで延長可能)な観光ビザを取得しました。

申請は済んでいる地区の管轄の領事館で行う必要があります。
当時広島に住んでいたので、管轄の在福岡タイ王国総領事館に申請を行いました。

分からないところは親切に教えてくれるので、メールで問い合わせするのが良いです。
(電話だと対応時間が限られるため)

申請は予約して、必要な書類を持って現地で行う必要があります。
現在はコロナ対策のため代表者1名で伺い家族分を代理で申請することが可能でした。

申請に必要な書類などはこちらをさんしょうしてください。

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※↑のページの4.経歴書はリンクが間違っているので注意

また、東京/大阪/福岡で申請に必要な書類が微妙に違う(書いてある内容も違う)ので注意が必要です。
必ず近くの領事館HPで確認してください。

登録が完了すると、数日でビザがゆうパックで届きます。

ちなみに8月中にエリートビザを取得する予定だったため、入国7/1、出国8/29で観光ビザを申請しています。(60日)

また、ASQ開け後のホテルはいきなり8/29まで取るのは気が引けたので、2週間だけ予約して行きました。
領事館で観光ビザを取得するときには出国までの滞在場所の登録が必要でしたが、エリートビザを申請中と伝えて2週間の予約でOKをもらいました。

COEの申請

COE(入国許可証)を申請します。
申請にはパスポート、ビザ、ASQホテル、滞在期間中のホテル、フライトチケット、コロナ保険などが必要となります。

https://coethailand.mfa.go.th/

登録方法はこちらのページが分かりやすいかと思います。

ステップ03:入国許可証(COE)の事前承認登録・承認 - ワイズデジタル【タイで生活する人のための情報サイト】
【目次】コロナ規制下のタイへの入国手順

旅行代理店やタイでの滞在先の住所を聞かれますが、無い場合は空欄で大丈夫です。
(必須入力では無い)

また、私が記載に戸惑った/リジェクトをもらった点は下記です。

  • 「Contact Person」は緊急連絡先のため、日本在住の方(両親や親戚)でもOK?
    • (親を登録しましたが、特に弾かれることはなかったです。電話番号も+8190xxxxxを登録しました)
  • 「入国/出国のフライトチケット」、「ASQホテルの予約表」は「Attachment, for further consideration」に添付します
    • アップロード箇所が記載されていなかったので添付しなかったところ、リジェクトメールで指摘されました

※2021年7月1日より、プーケットサンドボックスが開始されたことで、COE申請時にサンドボックスかAQ(隔離)かを選ぶようになっていました。

T.8フォームの作成

フォーマットはこちらからダウンロード出来ます。

0 T.8 form.pdf

タイ語フォントが原因なのか、ファミマのプリンタで印刷するとレイアウトがくずれてしまいました。
一度画像にして印刷するか、問題なく見れるPCから印刷する必要があります。

記入例はこちら(レイアウトが微妙に違いますが、内容はほぼ同じと思います)

https://www.thailandtravel.or.jp/wp-content/uploads/2020/03/T8-Japanese.pdf

ちなみに、タイでの滞在先住所はASQホテルを記載しました。

その他出国までにやったこと

  • 住民票を抜く
  • クレジットカードや銀行の住所変更
    日本のクレジットカードを継続して使うためには、新しいカードを受け取れる住所が必要になります。
  • 届いた郵便物を写メ or メールしてもらえる環境を作る
    主にクレジットカードの更新です。定期的に戻るなら預かってもらえばよいですが、必要な場合は海外発送してもらえることが大事。
  • 確定申告の代理人選定
    前半部分の確定申告が必要なため、代理で申請してくれる方をお願いしておきます。
    私は税理士さんにお願いしました。
  • 予防接種
    タイ渡航に推奨されるワクチンのうち、A型肝炎のみ打ちました。(他のものは過去に打った記憶あり)
  • 日本の電話番号の維持
    銀行や保険の連絡用に残しておきたかった(切り替えが面倒だった)ので無料で維持できる方法を探しました。
    結果、楽天モバイルに契約を切り替えました。
    インターネットを使わない限り0円で維持出来るはず。
    ただし、180日間使わなかったら解約されるので、気をつける必要が有ります。

ちなみに、クレジットカードは日本の非居住者は利用できないものがほとんどです。
この問題は、更新後のカードが登録した住所に届けば問題ないようですので、カードを送ってもらえるところ(実家など)に変えておきましょう。

銀行についても、非居住者の場合は規約で利用できないとされています。
また、UFJや三井住友銀行などは海外居住者向けのサービスがありますが、これは罠でした。
そもそも「海外居住者向けのサービス」は駐在などで渡航する会社員のためのサービスなので、戻ってくるか不明な人やフリーランスはそもそも対象では無いとのこと。

いままで三井住友銀行を使っていましたが、融通が効かなかったので三菱UFJに変更しました。

給与の入金や保険/カードの支払いなど、お金が動いている口座は放置しておいても問題なさそうです。(口座の利用状況や預金額で対応が変わる印象)

ただ、送られてくる書類が届かなかったら住所不定で口座凍結とかになりそうなので、住所変更だけは行ったほうが良いです。

トラブル?など

トラブルというほどのものでも無いかもしれませんが、焦ったことが3つあります。

①つ目は、タイランドエリートビザが申請後受け取れるまでに1ヶ月半かかるということ。

私の問題ですが、申請を始めたのが渡航予定日の1ヶ月前だったので発行までが間に合わない。
タイランドエリートに相談したところ、観光ビザで入って入国後に受け取れば良いと教えてもらえました。

②つ目は予約していたASQホテルが渡航1週間前に変更となったこと。
理由は詳しく教えてもらってないですが、コロナ患者が増えたことで病院代わりに使うことになったのだと推測しています。
ホテル変更に対しては、観光ビザ発行の領事館に変更されたことを示す書類を提出するだけでOKでした。

ラッキーだったのは、系列ホテルで部屋をアップグレードしてもらえたこと。
2LDKになったので隔離期間は部屋から出れなかったですが、子供が別の部屋で遊べるため仕事に支障はなかったです。

③つ目はエリートビザの支払いについて。

支払い方法はタイの銀行への振り込みか、クレジットカードになります。

日本の銀行から送金する場合は手数料が高い。
また、クレジットカードだと外貨両替手数料などがかかり、ポイントが付くのを考えてもそんなに得ではない。
そのため、手数料の安いWise(https://wise.com/)送金でやろうと考えていました。

いざ振り込もうとしたときに問題が。
本人確認のために住所登録が必要とのことでした。
日本の住所で行う場合はマイナンバーカードによる認証が必要ですが、私は日本の住民票を抜いて、マイナンバーカードも失効させて来たため登録不可。
また、タイの方もエリートビザ取得後に定住先を決めようと思っていたため、現在住所不定の状態。
ダメ元でホテルの住所が使えないか聞いたら駄目との回答でした。

仕方なくクレジットカードで支払いました。
手数料が2~3円万ほど高く付いた計算です。

もしWiseを使う方がいたら、日本で本人確認まで済ませておくか、居住場所が確定してから使うことをおすすめします。
(本人確認は実際に支払いするときに確認されるので、海外通販などで事前に実績を作っておくべきですかね。)

また、エリートビザの支払いはクレジットカードは5枚まで組み合わせて支払えるので、限度額が足りなくてもOK。

スケジュール感や費用など

行き先をタイに決めてから実際に入国するまでのスケジュールとかかった費用をまとめています。
およそ1ヶ月ですべてが整いました。
今回はギリギリの日程だったため、タイランドエリートビザを日本で取得した後でCOEを申し込むほうが色々スムーズです。

今回のスケジュール

  • 2021年5月末 :渡航先をタイに決定
  • 2021年5月31日:タイランドエリートに申し込み ~ 申請書類など作成
  • 2021年6月10日:入国のための観光ビザ申請(福岡大使館へ申請へ)
  • 2021年6月16日:観光ビザ受け取り(郵送)
  • 2021年6月21日:COE獲得(必要書類が足りないため3回リジェクトもらった)
  • 2021年6月29日:PCR検査
  • 2021年6月30日:住民票抹消(事前予約していた)
  • 2021年7月01日:渡航 ~ ASQホテル滞在
  • 2021年7月16日:ASQホテル終了、滞在ホテルへ移動
  • 2021年7月19日:エリートビザ申請受理の報告
  • 2021年7月24日~:コンドミニアムなどを探し中
  • 2021年8月10日:エリートビザ受け取り予定

かかった費用

これが気になるところだと思います。

今回は比較する間も無くやってしまった感があるので、色々割高になってしまいました。
特に保険は紹介された医療保険込みのものにしたのですが、コロナに絞れば1/3程度に抑えられたなと反省。

下記の費用は親子3人でかかったおおよその金額です。

項目費用(円)備考
タイランドエリート関連
・入会&ビザ取得380万110万バーツ:エリートファミリーエクスカージョン(夫婦2名+子供)
・戸籍情報の英語化/認証代行4万行政書士に依頼
入国関連
・ビザ取得1.35万
・PCR検査4万
・100万米ドル以上のコロナ保険50万1年間3人分。タイランドエリートの紹介先で契約。
・飛行機代12万タイランド航空
・出国用捨てチケット1.5万タイ→シンガポール
・関空近くのホテル0.3万
・ASQホテル(15日)38万Agodaで予約。この出費が痛い(3食、PCR検査3回付き)
・ASQ開けのホテル(2週間)4.5万コロナ禍のため、プロモーション価格で取れた
 

やってみての感想

実際に手続きを終えて入国したわけですが、
在福岡タイ領事館、タイランドエリートのサポートは大いに助かりました。感謝。

特に、タイランドエリートは他の国の長期ビザ取得よりも手続きが簡単(書類に記入すれば、あとはほとんど担当の人がやってくれる)なのでおすすめできます。

いままで海外へは観光でしか行ったことがないため、ノービザか、旅行会社がやってくれたかでビザ取得から行ったのは初めての経験でした。

下記ページはタイに渡航後に見つけたのですが、必要な書類や作成方法などが詳しくまとまっているので参考になります。

コロナ規制下のタイへの入国手順 - ワイズデジタル【タイで生活する人のための情報サイト】
2021年1月11日の時点において日本人がタイに入国する際に必要な申請手順から入国までを詳しく、分かりやすく解説します。

終わりに

2021年7月24日現在、タイは規制中のためスーパーや医療品などの店以外がしまっていたり、渋滞もそれほどなかったりと、活気のある姿を見てませんが、平穏に過ごしております。
コロナが収束するよう祈っております。

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