自作キーボードに入門しました ~Lily58~

ガジェット

はじめに

以前から興味のあった自作キーボードに入門しました。

きっかけは肩こり対策です。
分割キーボードを使うと自然な姿勢になるので、PCに向かっているときの姿勢改善になるという噂を聴きました。
調べていくうちに自作キーボード(分割キーボード)の世界に興味を持った感じです。

本記事では初めての自作キーボード作成についてまとめていきます。

今まで使っていたキーボード 

長年愛用していたのは「Thinkpad Trackpoint Keybord II」です。

トラックポイントとThinkpadのパチパチとした打鍵感が好きで、前モデルから使っていました。
Bluetoothだけでなく無線接続もできるので、入力飛びもなく使いやすいキーボードでした。

SurfaceProシリーズとの組み合わせは最高で、今でも外で作業をするときには持ち歩いています。

2つ目は「BAROCCO MD770 静音赤軸」

分割キーボードを使うと自然な姿勢になるので、肩こりになりにくいと聞きました。
それで買ったのがこちら。

上記リンクは赤軸ですが、ピンク軸を使っていました。

狙い通り姿勢改善は出来たのですが、打鍵感が。。。

今までパンタグラフのキーボードしか使ってこなかったので底打ちが癖になり、今まで以上に指に力が入っていたようです。

それに、キーボードのショートカットをカスタマイズするため「keyhac」などを使っていましたが、組み合わせによっては誤作動や意図しない動きになることがありました。
また、レイヤ切り替えに使えるキーも限られるため、多くの操作を割り当てるためには既存のショートカットを無効にする必要もありました。

そこで、ハードウェアベースでショートカットを設定でき、さらにストロークが浅いロープロファイルと親指キーが複数ある自作キーボードを選択しました。

選んだもの

自作キーボードを選ぶに当たって以下の条件を重視しました。

  1. ロープロファイル
  2. 親指キーがいくつかある
  3. 無線化可能

実機に触れたら他のものを選んだかもしれませんが、地方在住で実機のあるお店に行く機会もないためネットの情報をもと選びました。

というわけで候補に上がったのが「Lily58 pro」と「7skb」でした。

Lily58 Pro
Lily58 Proとは Columnar Staggered配置というエルゴノミクス的キー配置の左右分割式自作キーボードです。 多くもなく、少なくもない「58」というキー数によってコンパクトかつ、実用的なキー数にすることができました。 ソケット式を採用することでキースイッチの差し替えが簡単に行うことができ、様々な種類...
【委託】7sKB(Choc)
※こちらの商品はサリチル酸様からの委託を受けて販売しております。 ※商品についての問い合わせは委託者様に取り次ぎをいたします(当社では商品内容についてはお答え致しかねます) 説明 7sKB(Choc)とは 7sKBは63キーの分割型キーボードです。 プログラマーやプロフェッショナルの方に愛用者の多いハッピーな配列を踏襲...

この2つから最終的に、「Lily58 pro」を選びました。
理由は「Columnar Staggered」配列を使ってみたかったからです。

購入は「遊舎工房」様の通販にて。

その他購入したものはこちら

  • Kailh Chocロープロファイルスイッチ(Red Pro)
Kailhロープロファイルスイッチ(10個)
ロープロファイルスイッチです。1パック10個入り   赤軸:スムーズなリニア軸 茶軸:クリック感のあるタクタイル軸 白軸:カチカチ感のあるクリッキー軸 Red Pro:軽くてスムーズなリニア軸 赤軸 タイプ:リニア 押下圧:約45g±10gf 動作圧:約50g±10gf ストローク:3.0mm±0.5mm 接点:1.5...
  • MBK Choc Low-Profile Keycaps 白(1U 60個、1.5U 2個)
MBK Choc Low-Profile Keycaps
MBKプロファイルは、Kailhの薄型のChocスイッチ用に設計されたキーキャップです。以下の特徴があります。 - 指先をホールドする滑らかな曲線のスクープトップ - キーを見つけやすくするためにコーナーを高くしている - フラットでロープロファイル - Kailhのキーキャップに合わせたサイズ(Planck Ligh...
  • TRRSケーブル 1m(遊舎工房で購入)
TRRSケーブル 1m
分割キーボードの左右を繋ぐために使用する4極のケーブルです。 色:白 ケーブル長:1m
  • マグネット式USBケーブル(micro-USB、USB Type-C)

工具など

私は電子工作(はんだゴテを使うもの)は正直初めてです。
はんだゴテを触ったのは多分小学生以来。ファミコンやスーファミのACアダプターがよく断線するので、修理のために父親のを使ったのが最後と思います。

その頃は使い方もよくわからず、山盛りにするのが良いことだと思って丸い玉状にしてたような気がします。

初心者なのではんだ付けについて調査。
富士山型が上手な付け方とか、温度調整が重要とか、こて先をきれいな状態に保つとか。

また、安いはんだゴテだと温度が一定にならないから難しいという情報も見ました。
ここらへんが参考になりました。

電子工作のコツ/はんだ付け | 村田製作所 技術記事
株式会社村田製作所の技術記事、工具の使い方と電子工作のコツ「はんだ付け」をご紹介します。ここでは、電子工作:はんだ付けのコツを説明します。村田製作所に関する技術記事をご紹介しています。
07 ハンダゴテの選び方
はじめに・・で、 「はんだ付けが上手にできないのは腕のせいだ」と思い込んでいないでしょうか?」 というタイトルが出てきましたが、実は、はんだ付けの出来栄えの良し悪しは ハンダゴテを選んだ時点で、ほとん

初心者なので使いにくい工具で試行錯誤するより、ちょっと高くても使いやすい工具をと思いました。
結果、自作キーボード界隈で他の皆さんがオススメしているはんだゴテを購入しましたが、オススメされるのには理由があるんだなと感じました。

実際、はんだが多すぎたり、上手く出来てるように見えても通電していないとか何度か失敗もしましたがいい感じに出来た気がします。

はんだ付けのコツは温度管理と加熱時間。
340℃くらいに保って、接合部を温めた後にはんだを流せば上手くいく感じ。
あと、こて先掃除はまめに。

安物のはんだコテだと温度調節が上手く行かない(調節機能があっても)ものもあるそうなので、少し値段が張っても評価の高いものを購入したほうが失敗がないかと思います。

下記が購入した工具です。
はんだゴテはよくオススメされているだけあって、使いやすかったです。
(他のコテを使ったことは無いので比較はできませんが)

その他使ったもの

  • グルーガン(ホットボンド)
    ProMicroのUSB端子のモゲ対策にエポキシ系接着剤がよく紹介されていますが家にグルーガンがあったのでそちらで代用しました。
  • マスキングテープ
    スイッチなど、裏からはんだ付けするパーツを固定するために使用
  • 作業用マット
    机の傷対策。
    カッティングマットを利用(耐熱加工されていないので、ところどころ焦げてしまった。)

作業開始

手順は公式サイトを見ながら進めます。

組み立て方 · Lily58ドキュメントページ

はんだ付け作業

組み立てパーツ一覧

作業中

手順書通り、先に片側にはんだを盛って取り付けていきます

はんだ付け完成
作業に夢中で途中の写真に撮っていなかった。。。

ProMicroへのファームウェア書き込み

下記サイトを参考に、「QMK Toolbox」からファームウェアをインストールし、
「VIA Configurator」を使ってキーマップを編集します。

キーマップの書き込み/編集 · Lily58ドキュメントページ

気になった点としては 「QMK Toolbox」でファームウェアを書き込むときに、USBを接続してリセットボタンを押すだけでは書き込めないときがあったこと。

リセットボタンを押した後に、「Caterina devic connected」の表示が出ない場合は書き込めなかったです。
上記症状となった場合はUSBの抜き差し後にまたリセットボタンを押すと上手くいくかもしれません。
また、ファームウェアの書き込みが完了すると自動で「disconnected」の表示となります。

不具合発生

組み終わって、ファームウェアをインストール後にキーを設定するぞーというときに、いくつかのキーが反応しない不具合がありました。

基盤を見てみるとソケットが浮いているところやはんだが足りなさそうなところもあったので、反応のなかったキーを再度はんだ付け。

無事動作確認ができました。

その後1ヶ月使って特にトラブル発生していないので、はんだ付けは問題ないかと思います。

使ってみての感想

最初はキー配列(特に小指)の違いに戸惑いました。

1ヶ月ほど使ってみて、ようやく慣れたかなという感じです。
でもたまに親指キーを押し間違えます。

キーキャップは無刻印ですが、それほど気にならないですね。
最初は数字キーや小指部分の記号の割当を迷ったくらいで、慣れてからは特に問題なくなりました。
普段からブラインドタッチをしている人は問題ないかと思います。

また、Cキーを人差し指で押していたり、数字の0を薬指で押していたりと「Columnar Staggered」に変わって、以前の配列での変な癖が目立つ印象です。

完成後しばらくはこんな配置で使っていました。
手の移動距離が短くなるので、トラックボールとの相性バツグンです。

費用について

最後に、今回自作キーボードの制作にかかった費用をまとめます。

キーボード部品

名称個数金額
キーボードキット(Lily58 Pro)1セット16,280円
キースイッチ Kailh Choc(Red Pro)10個6セット3,168円
キーキャップ(1U) 10個6セット3,300円
キーキャップ(1U Homing)2個330円
キーキャップ(1.5U)2個330円
USBケーブル(マグネット式)1個1,328円
TRRSケーブル 1m1個330円
合計25,066円

工具類

名称金額
はんだゴテ(FX600-02)3,891円
こて先427円
こて台618円
はんだ255円
はんだ吸い取り線173円
ピンセット748円
合計6,112円

その他にホットボンドや精密ドライバーを使いましたが、家にあったものなので入れていません。

本体代で25,000円、工具込みで3万円程度になりました。

その他、無線化など行ったので+1万円ほどの出費があります。
これを安いと見るか、高いと見るか。

金額だけを見るとHHKBやRealforceも買える値段なので、キー配列やメカニカルキーに価値を見いだせないとしんどいかもしれませんね。

おわりに

仕事終わりの時間を作業に使って、3日程度で組み上げました。
かかった時間は6時間といったところでしょうか。

初めて使うキー配列に戸惑いましたが、分割レイアウトや、レイヤごとにショートカットをカスタマイズできるなど使いやすいです。

ちなみに、私はHHKBやREALFORCEといった静電容量を使ったことがなく、メカニカルも最近使ったBAROCCO MD770が初めてでした。
なので、打鍵感というものにこだわりは無かったのですが(軽さとストロークが重要)、いずれはこだわりが出てくるのでしょうか?

アルミ筐体とかの高級キーボードにはまだ興味が無いですが。。。

続編はこちら

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